Painter12発表会でデモンストレーターをつとめさせていただきました
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6月30日にPainter12日本語版が発売されました。銀座の時事通信ホールで行われた発表会の場で、Painter12をつかってイラスト制作のデモンストレーションをさせていただきました。
僕はとにかく人前で絵を描くのが苦手で、どうしようかと思ったのですが、こんな機会はそうはないので、意を決して引き受けました。
一度サンプルとなる絵を描き上げ、当日は30分程度で見て面白そうな作業工程を壇上で再現するというものなのですが、やってみると色々と思いもしなかった発見(問題)がありました。
まず、描きながらしゃべる、というのが非常に難しかった事です。考えてみれば、家で一人で絵を描いている時にはせいぜい鼻歌を歌うか奇声を発するくらいで、描く事以外に脳のタスクを振り分けた事はなかったわけで、当日リハーサルをしてみたら、描くと話が止まり、話すと手が止まる、という感じでかなり焦りました。
あと、使用したMacBookProよりプロジェクタの解像度が低く、そちらに合わせるとタブレットと画面の比率が変わってしまい、感じをつかむ時間が数分しかなかったのもプレッシャーでした。
まあ、そんなこんなでリハーサルでひととおり緊張しつくしたおかげ(?)か、本番は思ったよりうまくいきました(……と思う)。でも、描きながら質問に答えているうちに、軽い幽体離脱というか、僕は描く事で完全に手一杯で、僕の知らないもう一人の自分が勝手にホイホイと質問に答えているような変な感じでした。何を喋ったのかは半分くらいは憶えているのですが、何だか自分の記憶じゃないような、不思議な感じです。まあ、人間追い詰められると結構なんとかなるもんだなあと思いました。
発表会では30分ほどで顔を描き込むところをデモンストレーションしましたが、実際の全作業工程はこんな感じです。ほぼ20倍速にしてありますが、それでもトータル23分あります。動画の末尾が完成図になりますので、スライダを動かして早送りしつつ面白そうな所で止めて観るなどして、ぜひ最後までご覧ください。
試験的にレイヤーをつくって色々なツールを試したり、中盤まで龍は半透明のガラス細工のような質感にしようとしていたのに、突然鱗を描き始めたりなど、いろいろ試行錯誤しています。
15分目から竜に鱗をつけ始めます。19分目からの調整レイヤーとテクスチャ処理で画面が大きく変わります。
完成図はこちら。
当日の会場の様子はこんな感じでした。


発表会後の体験ブース。
CorelJapanのFacebookアルバムに写真が色々。
各ニュースサイトの記事。
描画のレスポンスを高速化――「Painter 12」発表会
コーレル、最新デジタルペインティングソフト「Corel Painter 12」発表
コーレル、64bitに対応した「Corel Painter 12」を発売

20周年だそうです。僕がPainterを使い出してからもう18年です。早いものです。考えてみれば、プロとして描いたほぼ全てのイラストがPainterによるものです。感慨深いです。
で、肝心のPainter12ですが、記事にもあるとおり、安定し、体感的にも軽快になって、非常に充実したアップグレードではないかと思います。新しく追加されたミラーや万華鏡のような機能も、ただ面白いだけでなくパターン化された模様をつくる時など、実用的に使えそうな気がします。
新しく追加されたリアル水彩なども、直接の塗りに使うには慣れが必要ですが、他のペイントツールではできない絵肌がつくれますし、下地的なテクスチャづくりに使えるので重宝しそうです。
CorelのPainter12製品紹介はこちら。
僕はとにかく人前で絵を描くのが苦手で、どうしようかと思ったのですが、こんな機会はそうはないので、意を決して引き受けました。
一度サンプルとなる絵を描き上げ、当日は30分程度で見て面白そうな作業工程を壇上で再現するというものなのですが、やってみると色々と思いもしなかった発見(問題)がありました。
まず、描きながらしゃべる、というのが非常に難しかった事です。考えてみれば、家で一人で絵を描いている時にはせいぜい鼻歌を歌うか奇声を発するくらいで、描く事以外に脳のタスクを振り分けた事はなかったわけで、当日リハーサルをしてみたら、描くと話が止まり、話すと手が止まる、という感じでかなり焦りました。
あと、使用したMacBookProよりプロジェクタの解像度が低く、そちらに合わせるとタブレットと画面の比率が変わってしまい、感じをつかむ時間が数分しかなかったのもプレッシャーでした。
まあ、そんなこんなでリハーサルでひととおり緊張しつくしたおかげ(?)か、本番は思ったよりうまくいきました(……と思う)。でも、描きながら質問に答えているうちに、軽い幽体離脱というか、僕は描く事で完全に手一杯で、僕の知らないもう一人の自分が勝手にホイホイと質問に答えているような変な感じでした。何を喋ったのかは半分くらいは憶えているのですが、何だか自分の記憶じゃないような、不思議な感じです。まあ、人間追い詰められると結構なんとかなるもんだなあと思いました。
発表会では30分ほどで顔を描き込むところをデモンストレーションしましたが、実際の全作業工程はこんな感じです。ほぼ20倍速にしてありますが、それでもトータル23分あります。動画の末尾が完成図になりますので、スライダを動かして早送りしつつ面白そうな所で止めて観るなどして、ぜひ最後までご覧ください。
試験的にレイヤーをつくって色々なツールを試したり、中盤まで龍は半透明のガラス細工のような質感にしようとしていたのに、突然鱗を描き始めたりなど、いろいろ試行錯誤しています。
15分目から竜に鱗をつけ始めます。19分目からの調整レイヤーとテクスチャ処理で画面が大きく変わります。
完成図はこちら。
当日の会場の様子はこんな感じでした。


発表会後の体験ブース。
CorelJapanのFacebookアルバムに写真が色々。
各ニュースサイトの記事。
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20周年だそうです。僕がPainterを使い出してからもう18年です。早いものです。考えてみれば、プロとして描いたほぼ全てのイラストがPainterによるものです。感慨深いです。
で、肝心のPainter12ですが、記事にもあるとおり、安定し、体感的にも軽快になって、非常に充実したアップグレードではないかと思います。新しく追加されたミラーや万華鏡のような機能も、ただ面白いだけでなくパターン化された模様をつくる時など、実用的に使えそうな気がします。
新しく追加されたリアル水彩なども、直接の塗りに使うには慣れが必要ですが、他のペイントツールではできない絵肌がつくれますし、下地的なテクスチャづくりに使えるので重宝しそうです。
CorelのPainter12製品紹介はこちら。
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