誰でも電子書籍が出せる時代になります
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現在、iPhoneアプリ制作者をサポートする有名ブログ『サルにもできるiPhoneアプリの作り方』のカワサキタカシさんと、『サルにもできるiPhone同人誌の創り方』という本をつくっています。出版社は飛鳥新社さんです。
この本に入っているsAB viewerというビューワがあれば、誰でも電子書籍をつくる事ができます。
まず第一段として僕の同人誌を電子書籍化してみました。
color-monochrome
誰でもこういう風に電子書籍が出せます(このアプリは純粋な電子書籍で、電子書籍をつくる機能はついていません)。
プログラミングの知識が無くても、Mac(Appleのサービスなので開発ツールがMac版しかないのです。この機会にぜひ)一台と、本の体裁になっている画像データ(漫画でも小説でも写真でも)とこの本があれば、誰でもiPhone/iPad両対応の電子書籍を出す事ができます。自分でやるので、売り上げの30%をAppleが取り、残りの70%全てが著者のものになります。
iTunesアカウント管理費が年間10800円かかりますが、これはたとえば仲間5人とチームで本を作るなら、負担は1/5にできます(多分)。iTunesに開発者登録するために、少々の英語知識と複雑な手続きを切り抜けるコツが必要ですが(知らないと必ずここでつまずく)、その辺を、この『iPhone同人誌の創り方』でアプリ開発に関して百戦錬磨のカワサキさんが解説してくれているので安心です。
コミケとかコミティアとかの同人誌のイベントで、(アニメのパロディとかじゃない)オリジナルの同人誌を一度でもつくった事がある人、小説や写真が趣味の人、ブログを書籍化したい人、とにかく電子書籍をつくってみたい人はぜひ一度チャレンジしてみてください。
以前、『ユリイカ』の対談の中で、『誰でも作品を発表できるようになると、プロでも時間に余裕のあるアマチュアの大集団に負ける』という意味の事を言いました。人が読書に割ける時間は一定なので、プロが、例えアマチュアの100倍面白いものを描いたとしても、アマチュアが100人いれば、読書に使える時間の50%を奪われる事になるので(数字は適当です。まあ、何割かは)、アマチュア作家が増えるほど、専業のプロ作家、という職業は成り立たなくなっていきます。
そういう意味では、この本が売れれば売れるほど自分の首を絞めるようなものですが、それを考慮した上でも、この本を読んで、電子書籍を出す人が増えてくれる事を望みます。混沌を押しとどめる事はできないし、ごちゃごちゃの大乱戦の先に今とは違う専業作家のあり方があるはずだと思うので。
ついでに、既存の電子書籍の紹介。
easy drawing
薬局のポチ山さん
宇宙人ですが質問です01
これらは、(Kindle版を除き)知り合いの会社に頼んで出していただいたものです。会社と組む事にも利点はあります。英訳してくれたり、OSのバージョンアップに対応してくれたり、Android、ガラケーなど、他のプラットフォームへの移植をしてくれたり、iTunesアカウント管理費10800円が不要だったり、細かいミスのチェックをしてもらえたり、一人ではなかなかできない事もあります。会社に頼んで電子書籍を出してもらう場合、Apple30%、アプリ製作会社30%、著者40%くらいが普通です。どちらがいいかは、出す本の種類などで変わってくると思います。でも『完全に自分一人で電子書籍が出せる』という選択肢ができた事はものすごく大きな事だと思います。
とにかく、大手の出版社はなかなか動く事ができないので、末端の方から状況を変えていければと思います。みんなでドヤドヤとapp storeに押しかけて、Appleをびっくりさせてあげましょう(笑)。
あと、『color/monochrome』を始め、他の同人、商業誌も紙の本は恵文社さんでまとめて取り扱っています。ぜひ。
この本に入っているsAB viewerというビューワがあれば、誰でも電子書籍をつくる事ができます。
まず第一段として僕の同人誌を電子書籍化してみました。
color-monochrome
誰でもこういう風に電子書籍が出せます(このアプリは純粋な電子書籍で、電子書籍をつくる機能はついていません)。
プログラミングの知識が無くても、Mac(Appleのサービスなので開発ツールがMac版しかないのです。この機会にぜひ)一台と、本の体裁になっている画像データ(漫画でも小説でも写真でも)とこの本があれば、誰でもiPhone/iPad両対応の電子書籍を出す事ができます。自分でやるので、売り上げの30%をAppleが取り、残りの70%全てが著者のものになります。
iTunesアカウント管理費が年間10800円かかりますが、これはたとえば仲間5人とチームで本を作るなら、負担は1/5にできます(多分)。iTunesに開発者登録するために、少々の英語知識と複雑な手続きを切り抜けるコツが必要ですが(知らないと必ずここでつまずく)、その辺を、この『iPhone同人誌の創り方』でアプリ開発に関して百戦錬磨のカワサキさんが解説してくれているので安心です。
コミケとかコミティアとかの同人誌のイベントで、(アニメのパロディとかじゃない)オリジナルの同人誌を一度でもつくった事がある人、小説や写真が趣味の人、ブログを書籍化したい人、とにかく電子書籍をつくってみたい人はぜひ一度チャレンジしてみてください。
以前、『ユリイカ』の対談の中で、『誰でも作品を発表できるようになると、プロでも時間に余裕のあるアマチュアの大集団に負ける』という意味の事を言いました。人が読書に割ける時間は一定なので、プロが、例えアマチュアの100倍面白いものを描いたとしても、アマチュアが100人いれば、読書に使える時間の50%を奪われる事になるので(数字は適当です。まあ、何割かは)、アマチュア作家が増えるほど、専業のプロ作家、という職業は成り立たなくなっていきます。
そういう意味では、この本が売れれば売れるほど自分の首を絞めるようなものですが、それを考慮した上でも、この本を読んで、電子書籍を出す人が増えてくれる事を望みます。混沌を押しとどめる事はできないし、ごちゃごちゃの大乱戦の先に今とは違う専業作家のあり方があるはずだと思うので。
ついでに、既存の電子書籍の紹介。
easy drawing
薬局のポチ山さん
宇宙人ですが質問です01
これらは、(Kindle版を除き)知り合いの会社に頼んで出していただいたものです。会社と組む事にも利点はあります。英訳してくれたり、OSのバージョンアップに対応してくれたり、Android、ガラケーなど、他のプラットフォームへの移植をしてくれたり、iTunesアカウント管理費10800円が不要だったり、細かいミスのチェックをしてもらえたり、一人ではなかなかできない事もあります。会社に頼んで電子書籍を出してもらう場合、Apple30%、アプリ製作会社30%、著者40%くらいが普通です。どちらがいいかは、出す本の種類などで変わってくると思います。でも『完全に自分一人で電子書籍が出せる』という選択肢ができた事はものすごく大きな事だと思います。
とにかく、大手の出版社はなかなか動く事ができないので、末端の方から状況を変えていければと思います。みんなでドヤドヤとapp storeに押しかけて、Appleをびっくりさせてあげましょう(笑)。
あと、『color/monochrome』を始め、他の同人、商業誌も紙の本は恵文社さんでまとめて取り扱っています。ぜひ。
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コメントの投稿
朗報です。
ちょうど昨晩、連れ合いと話していて、電子書籍を自分で出すと宣言したばかりです。
素晴らしい
電子書籍を発表したくても、手続きや電子化に悩んでいる人がたくさんいると思います。
私もその一人です。
これを機に、自分の手元にある創作漫画等を発表していきたいと思います。
多くの人が作品を発表し、切磋琢磨できる時代がくるのを期待します。
私もその一人です。
これを機に、自分の手元にある創作漫画等を発表していきたいと思います。
多くの人が作品を発表し、切磋琢磨できる時代がくるのを期待します。
No title
電子書籍も規制対象にするとか政府が言っているので、相変わらず日本は海外に出遅れていますが、作家さん達がこうして、ユーザーに気軽に電子書籍を勧めてくれると、日本もまだまだ大丈夫だと思えてきます。
パブー
パブーという電子書籍を簡単に作ることのできるサービスがあります.
ご参考までに.
http://p.booklog.jp/
ご参考までに.
http://p.booklog.jp/
No title
自分のHP内で実話(ふたつのドグタク(認識票)を書き上げているのですが
電子書籍にしたいのですがなかなか判りません
教えてもらえませんか?
後、写真集なども出したいと思って居ます
何処か良い出版者を紹介してもらえませんか?
よろしくお願いします
HP,http://sky.geocities.jp/masachan650/
電子書籍にしたいのですがなかなか判りません
教えてもらえませんか?
後、写真集なども出したいと思って居ます
何処か良い出版者を紹介してもらえませんか?
よろしくお願いします
HP,http://sky.geocities.jp/masachan650/