今朝見た夢

 
 今朝見た夢。
 何かのクイズのイベントのようなものに参加している。自分で応募したわけではなく、何かの事情で出なければならなくなり、気乗りしない。
 銀行の受付のような場所で、中年の男(いとうせいこうさんに似ている)からシールで封をされた紙を渡される。シールを剥がすとよく分からない文字と数列が書かれている。
 意味が分からず考え込みながら、どこかに向かって早足で歩く。どこに行くのか全く分からないが、急がなければいけないという事は確信している。道順は全く分からないが、迷うことなく歩く。窓のある渡り廊下のような通路が続いている。

 3分以内に答えを出さなければならない。焦る。紙をひっくり返したり文字を並べ替えるうちに(全く具体性のないイメージ)、最終的に一連の数列が答えとして出てくる。不意に、クイズの主催者から携帯を渡されていた、という事に気づく。見慣れない型の携帯をとりだし、その番号に電話をかけると、携帯の画面に『OK』と文字が出る。ほっとして携帯を切り、ゆっくり歩く。

 通路の角を曲がると通路の幅が広くなり、デパートの階段の踊り場のようになっている。
 壁際に、もこもことした素材の、青い大きな角張った物体がある。ベンチのようだ、と思うが、近づくと動き出す。青い毛の大型犬だ。角張って見えたのは、羊のようなもこもこした体毛を角張って見えるように刈られているからのようだ。
 犬は僕の行く手を阻むように通路の中央にのっそりと歩いて来る。

 敵意があるように見えたが、よく見ると尻尾を降っている。恐る恐る近づくと、猫のように僕の膝に頭をこすりつけてきた。どことなく愛嬌がある。
 犬は僕をどこかに案内するかのように、僕の前をゆっくりと歩いている。僕は後について行く。

 不意に、館内放送で僕の名前が呼ばれる。制限時間以内に解答がなかったので失格になりました。との事。びっくりする。
 じわじわと状況が分かってくる。僕は携帯の画面に『OK』と文字が出たので安心して携帯を切ってしまったが、『OK』は通話が成立したという意味で、通話相手が問題をいい、僕がそれに答える、という事だったようだ。

 勘違いしていたので、もう一度電話をかけ、事情を説明したいのだが、番号が書かれた紙はもうどこにも見あたらない。

 青い犬が振り返り、真っ黒なビーズ玉のような目でじっと僕を見ている。いたたまれない気持ちになる。

 多少端折ったり、前後関係を整えていますが、こんな感じの夢。犬の青がものすごく鮮やかで印象に残っています。僕はわりと色がついている夢を見ます。でも音が聞こえることはほとんどありません。この夢も完全に無音でした。
関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 夢小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

もしかしたら夢が無音ではなくて、ABe先生が色と自分との会話にこだわりますのでまわりの音に気がつかないのかもしれませんね。カニ携帯の夢と脇腹の手術の夢も今日初めて読ませていただいて、なぜか先生困った状況にいる場面の夢が多いと思いましたね、カニおもしろいですけど。

先生、すごく微密な夢を見るんですね……。

私はよく、ゲンブの夢を見ます。
いつでも慕っているのですが、彼は雲の上の人です……。
プロフィール

安倍吉俊

Author:安倍吉俊


イラストレーター。漫画集『回螺』、画集『垓層宮』発売中。
ガンガンONLINE『リューシカ・リューシカ』連載中。
代表作『lain』『NieA_7』『灰羽連盟』『TEXHNOLYZE』
Macユーザー。カメラと自転車好き。爬虫類と魚を飼育中。
何かありましたらabetc*mac.comまで(*を@に変えてください)。

Twitter
Facebook
Amazon

同人誌の通販はこちら 恵文社バンビオ店

COMIC ZIN

スポンサードリンク
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
pixiv
最近の記事
カテゴリー
ユーザータグ

Quattro" "sd dp3Quattro SIGMA sp2Quattro α7II カメラ Mac iPad Apple 自転車 iPhone 電子書籍 ライフログ 糞先生 糞対談 フトアゴヒゲトカゲ 石と泉 古代魚 ダトニオ 爬虫類 掃除 

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
なかのひと