安楽椅子探偵7解決編 おもしろがったり地団駄を踏んだり

 
 安楽椅子探偵7忘却の岬、の解決編が放送されました。今HDDに撮ったやつを観たところです。

 犯人当ては外してしまいました。一番予想者の多かった奴に僕も応募してしまいました。思う壺です。
 でも、綾辻、有栖川両氏が想定したトラップはほぼ全部読めていて、筋の通る回答ができていたと思うので、解決編の理屈と、ギャグテイストの演出はちょっと納得いかないのですが、まあそれも含めて面白かったです。
 DVDで1巻から観てみようかと思います。
 以下ネタバレ。

 僕は都井が犯人だと思いました。犯人が誰であれ、物置のドアを開けたら見つかる可能性のあるソファに死体を座らせたりしないと思います。あと、亜紗子には犯行ができる時間が無かったはずです。
 殺人容疑者を見かけて警察に電話したいから電話を貸して欲しい、という高石の説明を聞いてから隙を突いて高石を殺し、死体を物置に運び、物置の奥の戸を開けて中の荷物を取り出して人形ケースの上の布をどかしてその上に積んで、布で隠してから女性の腕力で男の死体を持ち上げて椅子に座らせて血を拭き取り携帯を探して電源を切り、すべてを元通りにするのは5分では無理です(神のような予知能力があれば10分時間を作れますが、それでもつらいでしょう)。あと女性に多分70kgくらいある死体を自分の肩の高さより高い位置にある椅子の上に持ち上げて座らせるのも無理です。
 という理由で亜紗子を除外して犯人は都井だと思ったのですが、実際はそういう事が可能か不可能かは問題ではなくて、卓也が物置にストーブを取りに行く事を知っていた亜紗子が犯人で聞いていなかった都井は犯人ではない、という事でした。
 僕はそのやりとりは当然伏線に絡むと思ったのですが、卓也が物置に来ると知っていた(しかもいつ来るか分からない)亜紗子はそもそも物置に死体を隠そうと思わない、そう推理させるための伏線だと思って、それを理由に亜紗子を除外してしまいました。
 だって、『あとで物置にストーブを取りに行きます』と行っている人がいて、その人が10分後に来るか30分語に来るか2時間後に来るか分からない状態で(卓也はストーブを取りに行く前にちょっと出かけると言ったので確実に物置には来る。でもどこに行くともいつ帰るとも言わなかった)、その物置に死体を運んで死体を隠そうとは思わないでしょう。まず第一に卓也がストーブを取りに来ていきなり死体を隠した戸棚を開けちゃうかもしれないし。

 その点だけものすごく納得いかなかったのですが、2008年ではないかと思わせて、そう誤読させる伏線を張って、でもしっかり読み込むと月齢からそれがミスリードだと分かるようになっているトリックとか、村ぐるみで卓也を騙していた事にちゃんと理由があるとか、解決編の構造が、まさに自分の推理のプロセスを完全に読んで、そう読んだ人が一番膝を叩くような答えになっていた事はすごくよかったです。

 繰り返しになるけど、誰か一人が気づいたら数分後にはネット経由で全員知っている、と言うような今の時代に、こういう謎解き大会を面白く主催できるスタッフの能力には感服するばかりです。
 いやー面白かった。

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安倍吉俊

Author:安倍吉俊


イラストレーター。漫画集『回螺』、画集『垓層宮』発売中。
ガンガンONLINE『リューシカ・リューシカ』連載中。
代表作『lain』『NieA_7』『灰羽連盟』『TEXHNOLYZE』
Macユーザー。カメラと自転車好き。爬虫類と魚を飼育中。
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