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ケータイは恐竜、iPhoneは小猿

 
 というタイトルでケータイとiPhoneを比較して何らかの考察を導き出そうとしたけど、タイトルだけでほとんど言いたい事は言い尽くしちゃった。でもまあちょっとだけ。

 ニッポンのケータイ恐竜は長い時間かけて進化し、繁栄し、巨大化し、進化の頂点に立ちました。ワンセグ、おサイフ、iモードと便利な機能を満載して、ケータイ恐竜はもっさりと巨大化したけど、そのわりに脳みそはそれほど発達しておらず、鈍重で、尻尾を踏まれても、それに反応するのに何秒もかかったりしていました。

 ある日、地球に巨大なリンゴが落ちてきました。そして世界はちょっとずつ変わっていきました。

 少しずつ気候が変化していきました。ケータイ恐竜のエサが少しずつ減っていきました。住める土地が少しずつ少なくなっていきました。代わりに、今まで見た事のない小さな猿たちがちょろちょろと駆け回って、新しく生え始めた木の実を囓って、ちょっとずつ数を増やしていきました。

 『俺たちは世界の王様だ』、とどっしり構えていた恐竜も、『ちょっとやばいかな』と思い始めました。でも、いろんな機能を付け足し付け足し、体も巨大化し、進化の限界まで来ている恐竜には、変わってしまった環境に合わせて自らを変化させる余力はそれほど残っていませんでした。

 小猿は発達した脳みそと器用な手足で、環境に適応し、いつしか自分たちが生きやすいような環境を作り出すほどに進化しました。その頃には、あの巨大な恐竜たちは地上から姿を消していました………。

 小猿と恐竜が一対一で戦ったなら、圧倒的に恐竜が勝ったでしょう。どちらが腕力があるの?どちらが生命力があるの?どちらが速く走れるの?と聞いたなら、多くの場合、答えは恐竜になるかもしれません。
 でも、どんなにたくさんのすごい機能も、急激に変化する環境に適応できなければ、いつしか生き残る役に立たなくなる時が来るのです。

 間違えてはいけないのは、この生き残り合戦は恐竜VS小猿の戦いではなく、激変する環境に対して、小猿と恐竜のどちらがより適切な適応戦略がとれるか、の戦いだという事です。

 iPhoneと携帯を比べて、ここが勝ってる、ここが負けてるという論説には、その視点が欠けているのではないかという気がします。


 まあ、現実の生物史的には小猿というより小ネズミの方が適切かもしれませんが。とにかく、恐竜がひとつ根性で変化して、進化した猿と恐竜がいい感じに共存してくれると、ガジェット好きとしては嬉しいです。

 iPhoneは楽しいけどなんのかんのいってso905icsも好きなので。
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テーマ : iPhone
ジャンル : 携帯電話・PHS

tag : iPhone

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携帯電話の進化の究極は通話機能を切り捨ててもはや電話でなくなることじゃないかと思います
電話って急にかかってくるとイライラしますし^^;
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安倍吉俊

Author:安倍吉俊


イラストレーター。漫画集『回螺』、画集『垓層宮』発売中。
ガンガンONLINE『リューシカ・リューシカ』連載中。
代表作『lain』『NieA_7』『灰羽連盟』『TEXHNOLYZE』
Macユーザー。カメラと自転車好き。爬虫類と魚を飼育中。
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