
今回刊行された『
回螺』ですが、多分もう書店には並んでいると思います。
サイン会の応募も、定員を超えてしまいそうなので、少し定員を増やす方向で動いております。早い時間から並んでくれた方もいるようで、ありがとうございました。
去年出した『垓層宮』という画集には、デビュー時からのイラストをほとんど収録しましたが、今回の『回螺』にも、1996年、ちょうどlainに参加した直後くらいに描いた『白雨』という漫画が収録されていたり、3話まで描いて雑誌が休刊してしまった『樹葬』もまとめる事ができて、こんな風に、描いたものをきちんと本にまとめてもらえるというのは、作家としては本当にありがたい事です。
特に今回収録した一連の漫画は、それぞれ独立して読めるように考えてはいるのですが、全体を通してのテーマは、いわば僕にとっての連続実験のようなものなので、今回このように本の形にする事ができて非常に嬉しく思います。
僕はデジタルがジェット好きなので、アメリカで普及しつつあるKindleとか、電子ブックリーダーには非常に興味もあるし、将来性も感じているのですが、書き手の立場から言えは、やはり本が出る、というのは特別な事で、自分がプロであるとか、作家である、という自覚とか手応えは、物質としての本がなくなってしまったら、ずっと希薄なものになってしまうような気がします。
まあ、本がすぐになくなるとは思わないですが、こうして本を出してもらえる時代に作家でいられてよかったなあと思いました。
テーマ :
マンガジャンル :
アニメ・コミック