忌火起草体験版

 
 10/25にCHUNSOFTから発売されるPS3用サウンドノベル『忌火起草』の体験版が、ダウンロードできるようになっていたので遊んでみましたよ。
 まあ、体験版なんで、シナリオの分岐もないし(たぶん)、雰囲気だけなんですが、映像表現は前作『かまいたちの夜x3』から比べても格段に進歩、というか凝りまくっていて、発売日が待ち遠しいです。

 でも、その反面、映像が明確になって、登場人物が今までのような青いシルエットではなくちゃんと描写されていたり、声が入ったり、いろいろ豪華になっているんですが………なんか入っていけないんですよね。何でですかね。
 ものすごい臨場感のある画面がでても、臨場感があるせいで逆に他人事に見えちゃうというか。つまり、ちょっとネタバレだけど主人公が火の中に放り込まれるシーンがあるんですが、ものすごいリアルに炎を描いて、燃える音が入って、悲鳴が入って、でもプレイしている僕自身は当たり前ですが別に熱くはないので、リアルな分他人事になっちゃうというか。
 これが文章だけだと、明らかに情報が足りないので、『どんな感じの炎かな?』とか『どんだけ熱いんだ?』とか想像せざるをえないので、自然に臨場感がでるのですが……。
  まあ、PS3というハードの制約上、文字だけじゃ商品として成立しないとは思うし、それはそれで味気ないとは思うのですが。うーん、難しいですね。

 怨火起草は、テキスト、映像、動き、音、声、人物表現(表情)、選択肢といった表現で成り立っているわけですが、人物表現と声は、やはり情報として生々しすぎて、出しすぎない方がいいんじゃないかと思います。
 もちろん、CHUNSOFTはその辺の事は考え尽くしていて、人物だったらぎりぎり顔が分らないレイアウトをとるとか、声もテキストと重複させるのではなく、テキストは主人公の心中の描写、音声はその場の実際の会話、というように使い分けてはいるのですが………。でも、うまく世界に入れなかったなあ。
 もしかしたら、体験版では、主人公の性格や置かれている状況を理解するためのエピソードを飛ばして、いきなり中盤の1シーンから始まるので、うまく世界に入れなかっただけで、本編ではちゃんと感情移入できるのかもしれませんが……。

 でも、上に書いたような事は、ローグでTの文字が超怖いトロルに見えたり、ウィザードリーのワイヤーフレームのダンジョンが寒くてじめじめした迷宮に見えるような訓練を経てゲームやってる僕のような世代の人間に特有の感想で、今の人達は、足りないものを想像するよりきちんと情報を与えられた方がリアルに感じたりするのしょうか?
 あと、夜寝てるシーンの主人公のもみあげが気になりますよ。

 まあ何にせよ楽しみです。
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忌火起草 2007/09/20~10/20

忌火起草についての最近の情報です。

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Author:安倍吉俊


イラストレーター。漫画集『回螺』、画集『垓層宮』発売中。
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