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2016-07-02 SIGMA sd Quattro体験会に行ってきました

 
前回、4月11日に表参道polygonというイベントスペースでsd QuattroとMC-11の体験会がありましたが、今回発売直前の製品版(ですよね)のsd Quattroを体験できるという事で、またいそいそと行ってきました。

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 まず、sd Quattroというカメラについて言いたい事があります。過去のsdシリーズとdpシリーズの関係性から考えると、sd QuattroはSIGMAのカメラのラインナップの中で、上位機種という位置付けになると思います。今後一回り大きなセンサーを積んだsd Quattro Hというモデルが出ますが、今のところsd Quattroがピラミッドのてっぺんにいて、その下にdp Quattroシリーズが並ぶ感じだと思います。というか、そうだと思って、価格は20万切ってくれれば御の字、くらいに考えていました。248000円だったら、何とか頑張って買いたい。198000円だったら即買い。でも最近のSIGMAさんは攻めてるから、もしかしたら168000円くらいかも、いや、それはさすがに夢を見過ぎかな、などとワクワクソワソワの日々を送っていました。

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sd Quattro + SIGMA 20mm F1.4 DG HSM Art

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sd Quattro + SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

 数日前に突然、販売価格が89000円前後、とネットでリーク情報が流れました。びっくりしましたが、まず189000円の誤記だと疑いました。でも本当でした。実売価格は約8万円!僕なんかヨドバシのポイントが5万近くたまってたから3万ちょっとで買えちゃいましたよ!
 レンズがないとはいえ、まさかdp Quattroシリーズより安いとは思いませんでした。

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比較としてα7II + SIGMA 20mm F1.4 DG HSM Art

 長々と何でこんな事を書いたと言うと、このカメラはものすごくおすすめですよ、と言いたいのです。
 通常こういう、万人受けではないけど他に代わりになるものがない突出した個性のある製品、というのは『いくら高くても買う!』という少数の熱狂的なファンをターゲットに高めに売ったりするものなのですが(先代のSD1はそうでした)、SIGMAはあえて大方の予想の半額というとんでもないバーゲンプライスでFOVEONセンサー搭載カメラの『顔』となるカメラを出してきました。

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SPP6.4.0で目一杯crispyに。

 安かろう悪かろうではない事はデザインを見ただけでも分かります。価格をギリギリまで下げたのは、その分レンズを買ってね、という意味もあるのでしょうが、FOVEONセンサーの独特の写りに興味はあっても、扱いが難しいという噂を聞いてなかなか手を出せずにいた人にも手にとってほしい、というSIGMAからのメッセージではないかと思います。価格を下げるのって自信のなさのように見られる事もありますが、sd Quattroに関しては完成度に自信があるからこそこの価格なんだ、という気がします。

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これもSPP6.4.0で目一杯crispy。

 具体的には、入門用のカメラとしても、上級者向けとしても、α7IIシリーズのサブ機としても、sd Quattroはおすすめだと思います。僕自身は、まだカメラの事がよく分かっていなかった頃(今も分からない事だらけですが)、これを一生の趣味にしよう、という決意のもとにSD1を買いました。

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 高感度でノイズが目立つのでISOとF値、シャッタースピードの関係を理解できていないと暗い場面でノイズだらけの画面になったり、ホワイトバランスが不安定だったり、きちんと構えないとブレやすかったりで、フルオートで全てカメラ任せで撮っていた当時の僕にはとても難しいカメラだったのですが、おかげでカメラの基本を学ぶ事ができました。そして基本を踏まえて(本当に初歩の初歩のレベルの話ですが)撮ると、時々、その場にいた自分の記憶がそのまま写し出されたような写真が撮れました。時々出るそういう当たりの写真のおかげで、散歩しながら写真を撮って家に帰ってMacの大きな画面で現像するのが楽しみになりました。

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 Quattro世代になって、SD1やMerrill時代に比べて画面は随分安定して、じゃじゃ馬、と言われることもなくなりましたが、基本を理解していないと外してしまう事が多く(恥ずかしながら、この日も慌てて撮ってぶれちゃってる写真を量産してました)、理解が深まるとだんだん当たりの写真が撮れるようになるというところは変わっていないように思います。その辺りが、スマホのカメラからもう一歩本格的に、と思っている人たちにもおすすめしたい理由です。

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 sd QuattroはSAマウントという、SIGMAしかレンズを出していない閉鎖的なマウントシステムで、そこが敷居の高さのひとつだったのですが、MC-11という強力なマウントアダプターのおかげで、SVG以降のSAマウントレンズは全てEマウントのカメラに付けられるようになりました。これによって、不退転の覚悟がなくても(笑)SAマウントレンズに手が出せるようになりました。うちにはα7IIとα7s、α5000とQX1と4台のEマウントカメラがあり、像面位相差AFとコントラストAFを併用できるのはα7IIだけなのですが、とりあえずSAマウントレンズを買えばひとつのレンズがいろいろなカメラで活躍できてとてもお得です。このメリットのおかげで、SAマウント以外のレンズを買う気がしなくなりました。
 どちらがメインでどちらがサブになるかはその人次第ですが、α7IIシリーズやα6300ユーザーは特にsd Quattroはおすすめです。

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 ああ、長文になってしまった。とにかく変態と言われることの多い(笑)SIGMAのカメラですが、sd Quattroは本当に売れてほしいです。今日の体験会でますますその気持ちが強くなりました。

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 体験会では、まずいきなり道に迷って、周囲をウロウロしていたらsd Quattroを首から下げた人がわらわらと(笑)。で、その中の一人の方に声をかけて場所を聞きました。親切に案内してくださってありがとうございます。

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sd Quattro + SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM。あ、センサーにゴミついてましたね。

 会場ではfoxfotoさんに挨拶していただきました。sd Quattroを借りる時、パワーグリップを一緒に試した方がいいですよ、とアドバイスいただきました。すっかり忘れていたので助かりました。
 レンタルできる時間が30分足らずで、僕は力を入れすぎてSD1とα7IIとレンズ2本を持ち込んだのですが、sd Quattroと20mm F1.4 Artを試すので手一杯でした。

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sd Quattro + SIGMA 20mm F1.4 DG HSM Art

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体験会後にSD1 SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Artで。フリンジが結構出ていたのでLightroomで消した。同じレンズで比較していないけど、sd Quattroの方がフリンジが少ない気がする。

 ファームが製品版になったsd Quattroは、4月に試した時に比べて全体に動作が速くなっていた気がします。あと、EVFや液晶の見え方もよくなっていたような……。でも、4月は蛍光灯の下で覗いてみて、フリッカーが出てたからなあ。ネットではEVFや液晶の表示が荒い、という意見を見かけましたが、確かにα7IIと比べたら荒いですが、とりあえずそれで困ることはありませんでした。かなりの炎天下でしたが視認性も悪くなかったですし。
 AFも、僕はあまり動くものを撮らないので不満は感じませんでした。子供を撮るときに工夫が必要かな、という気はします。

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 個人的に改善してほしいのは現像ソフトSIGMA PHOTO PROの速度。大きなファイルを取り回すので読み書きに時間がかかるのは分かるのですが、今の速度で200枚とか現像するのは無理なので、まだtiffで書き出してLightroomで現像、どうしてもというものだけSPPで、というワークフローになりそうです。

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 これはLightroom。ファイル名の末尾が『_lr』はLightroom。『_spp』はSPPで現像。

 発売日が待ち遠しいです。

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安倍吉俊

Author:安倍吉俊


イラストレーター。漫画集『回螺』、画集『垓層宮』発売中。
ガンガンONLINE『リューシカ・リューシカ』連載中。
代表作『lain』『NieA_7』『灰羽連盟』『TEXHNOLYZE』
Macユーザー。カメラと自転車好き。爬虫類と魚を飼育中。
何かありましたらabetc*mac.comまで(*を@に変えてください)。

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