Retina 5k iMacを買った。2009年のiMacからの買い替え。じわじわと進化を実感

 

iMacのRetina化は少し前から噂になっていて、ほしい、でも高そう……と思っていたのですが。Dellの5kモニタ単体とほぼ同価格だったので、思わず買ってしまいました。今使っている仕事用のマシンは2009年モデルの27インチiMacですから、5年ぶりにメインマシンを置き換える事になります。


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 今使っているマシンは、2560☓1440ピクセル、CPUが2.8GHzのcore i7、メモリ8G、HDDは1Tで、言うまでもなくHDD初期不良ロットを引き当てました(笑)。で、いつ壊れてもおかしくないけど交換も面倒、というか仕事が忙しくてできないのでThunderboltで外付けSSDにシステムを入れてそこから起動して使っていました。それが5120☓2880ピクセル、4.0GHzのcore i7、メモリ24G、ストレージは3Tのfusionドライブ。ディスプレイが4倍、CPUが1.4倍、メモリが3倍、ストレージが容量3倍、速度は多分4倍以上………。その他も圧倒的に進化しています。

 ぱっと見はあんまり違わないですが(笑)。

とりあえず開封から。

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 これが外箱。

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 横から見ると側面が台形です。びっくりしました。かっこいいですが、積み上げることができないので流通大変そう……。まあ何か積み方があるのかもしれませんが。とにかくすごいこだわりです。

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 取り出したところ。シンプルもここまで来るとすごい。紙のマニュアル無し、付属品は電源ケーブルとキーボード、マウスだけ。どちらもワイヤレスですから、通常使うぶんには、ケーブルは電源だけです。

 まずはメモリの追加を。ここでも設計のうまさに唸ってしまいました。

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電源コネクタの差込口の上にボタンがあって、これを押すとメモリスロットのカバーが外れる仕掛け。メモリ交換は電源を切った状態でやるのが鉄則ですが、電源コネクタを抜かないとボタンが押せないので絶対に通電状態で作業はできないわけです。素晴らしい。そしてスロットのカバーも爪を引っ掛ける窪みとかが一切ありません。メモリなんて一度つけたら当分いじらないですから、デザインを損なうような窪みを一切つけず、フラットな表面を維持しています。

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 メモリスロット。簡単に取り付け出来ました。

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 カバーの裏に説明書き。無駄が無いです。そしてここでも驚いたのが、通常この手のフタは4箇所くらいで固定しますが、見ての通り四辺隙間なくびっしりと固定のための突起があり、パチっと嵌めたらもう絶対ガタつきません。徹底してます。すげー。

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 取り付け完了。ピシっとフラットに。

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 感動の通電。まあ、Appleがどんだけオシャレに頑張ろうと、使ってる奴がゴミ溜めみたいな部屋に住んでいたら意味ないですよね。ソーリーApple。それにしてもなんでS.F.B.T.3が顔出してんだ……。

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 新旧でAppleのサイトを表示。白の美しさがかなり違う。細かさも一段違います。

 今回は現行機からシステム移行を行わず、いちから環境を構築しました。現行機のシステムも、買い替えのたびに移行を繰り返してもう10年くらい経っているので、いろいろゴミもたまってたので。
 環境設定に半日はかかると覚悟していたのですが、2時間もかからず仕事を始められるところまで設定が終わりました。ちょっと意外でした。よく考えたら、今はネットも高速でほとんどのアプリやドライバはオフィシャルサイトにインストーラーが用意されているし、データもdropbox、evernote、iCloudで9割以上復元できてしまったので、本当にやる事がなかったです。便利になったものですね。環境構築好きなのでちょっと寂しくもありますが……。

 で、使ってみましたが、画面解像度、CPUパワー、ストレージ、全てが倍以上向上しているので、腰を抜かすほど感動できるかと思ったのですが、意外と普通でした。2009年版のiMacがすでに素晴らしく完成されたマシンで、使っていてストレスを感じる事があまりなかったというのもありますし、起動ドライブをSSDにしていたのでストレージ周りは結構高速化されていたのもあります。でも、要するにパソコンはもう進化の伸びしろが殆どないのだな、とちょっと複雑な気持ちになりました。PhotoshopもPainterもClip Studioも、2009年のマシンのCPUで十分な程度の負荷しか発生しないですし、一番の売りだった5kディスプレイも『よく見れば確かに差は感じられるけど、ぱっと見はそんなに変わらない』というレベルです。解像度が4倍になっても、もう肉眼ではその違いがよく分からないのです。メモリに至っては、僕の環境では24Gも使いようがないです(笑)。PhotoshopとClip StudioとSafariとChromeとevernoteとSIGMA Photo ProとLightroomとJanetterとメールを起動してもまだ13G空いてます。まあ、それぞれが大量に書類を開いたらぱんぱんになるでしょうけど。

 まあ、そんな感じでちょっと肩透かしを感じながら開封初日を終えました。でも、数日使ってみて、また印象がちょっと変わりました。

 小さな進化しか感じなかった、その『小さな』がじわじわと効いてきた感じです。

 まず、やはり高速化されて快適になりました。お絵かき系ソフトの処理はそれほど劇的な向上はなかったのですが、日常の何でもない処理、日本語入力とかアプリの立ち上がりとか、今までも全くストレスを感じていなかったFInderの処理などがすべてよどみなくスカッと高速になっているので、とにかく気持ちいいです。ストレスを感じていなかった、と書きましたが、今まで日本語入力の変換のたびに、ほんの0.数秒ですが『待たされて』いた事に気づきました。無意識に手の動きや頭の中の文章構築にウェイトをかけて、日本語入力エンジンの処理が終わるのを待っていたわけです。今こうして文章を打っていると、ほんの僅かですがiMac側の処理が常に自分の予測より速くて、iMacに引っ張られるように書いている感じがします。
 今まで文章書きに高速なマシンはいらないと思っていましたが、けっこう影響あるかもしれません。

 あと、僕はJanetterというTwitterクライアントを使っているのですが、5kディスプレイになって小さな文字が明らかに読みやすくなりました。OSが現行機はMaverickで5k iMacはYosemiteで、文字の表示が少し変わったのでその影響もあるのかもしれませんが、肉眼ではあまり違いが分からないような僅かな滲みの差が、けっこう大きいみたいです。

 画面に関して、4k動画はやはり綺麗だなと思いました。でも、新旧iMacで同じ4k動画を再生するとわずかに差を感じるけど、単体で動画を見て4kかHDかを見分けろと言われたらちょっと無理かも、くらいの差です。もっとでかいモニタじゃないと4k動画は真価を発揮しないのかもしれません。

 お絵描きも、すごい根本的な問題ですが、絵を描くのは液タブのモニタだからiMacのモニタが良くなっても作業的にはあまり恩恵がありませんでした(笑)。買う前に気づけという話ですよね。

 でも、5k iMacの真価をすべて発揮するアプリがありました。

 SIGMA Photo Pro(以下SPP)です!

 とにかくこいつがとてつもないCPUパワーが必要で、データの読み書きも速度が要求され、画面の解像度もものすごく大切なので、全てにおいて5k iMacの恩恵に預かりまくりです。写真を拡大してほーほー、大量の写真を読み込んでほーほー、現像処理が高速化されてほーほーと感心しまくりです。
 僕はSIGMAのdp2 QuattroとSD1をメインにしているので、とにかく写真の現像に時間をとられていたので、非常にありがたいです。

 まあそんな感じで、5k iMacは話題性としては派手でしたが、実際使ってみると、すごく地味にいいマシンです。大変満足しています。



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安倍吉俊

Author:安倍吉俊


イラストレーター。漫画集『回螺』、画集『垓層宮』発売中。
ガンガンONLINE『リューシカ・リューシカ』連載中。
代表作『lain』『NieA_7』『灰羽連盟』『TEXHNOLYZE』
Macユーザー。カメラと自転車好き。爬虫類と魚を飼育中。
何かありましたらabetc*mac.comまで(*を@に変えてください)。

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