デスパレートな妻たちのシーズン1を観終わりました(ややネタバレ)

 
 デスパレートな妻たちのシーズン1を観終わりました。感想としては『こいつら全員クズだな。でも人間だれしもこういう一面は……いやない。どう考えてもクズだ』といったところです。でも大変面白かったです。

 微妙にネタバレしてしまうかもしれないけど、小さな住宅街の中で、主役4人(5人か)、主要キャラほんの十数人であるにもかかわらず、1シーズン23話の中でこのクズ共がやった事と言えば放火で家全焼2回、轢き逃げ、ドラッグ、主婦売春、殺人(3件?もっとか?)、家宅侵入、窃盗、恐喝、暴行、誘拐、主要キャラの大半が不倫、浮気。子供の注意欠陥障害の薬でトリップ、人を殺しかねないレベルのストーカー複数名。もう北斗の拳の世界よりヤバイ。家事の負担が増えるのが嫌で夫を陥れて昇進話をぶっ壊す、夫の家事に文句を言うために自宅にネズミを放つ。そのネズミが死んでもケロリ。ピルを細工して妊娠させるクズ、でも妻は浮気してて父親誰だか分からない、金に目が眩んで夫を刑務所送り、ヨガ教室の予約で横はいりするために子供がガンだと嘘をつく(反省ゼロ)。心臓発作で自宅前で人が死ねば、自分よりきれいに庭の手入れしている家の前に死体を運んで花壇に放り捨てて警察と救急隊が花壇を踏み荒らすのを見てニヤリ。

 住人全員が福本漫画にも出てこないようなドンクズ揃い。全員が誰かを憎み、嘘をつき、騙している。

 普通、主役がここまで人間性に問題あると感情移入できないものですが、悪事を働く相手もドンクズなのでもうどうでもいいという斬新さ。もはや感情移入ではなく、クズとクズが奇声を上げながら糞のぶつけ合いをする様を他人事として眺めて笑いましょう、というつくりの、個人的にはとても新鮮なドラマでした。

 すごいのは、ここまでやって世界が破綻しないし、観られないほど不快にはならないところです。人間性を疑うような展開でもギリギリの所で押さえたり観客の目を逸らしたり笑いに変えたり、とにかくうまい。

 ドラマの主軸となるメアリー・アリスの自殺の原因探しに関しても、伏線の張り方も回収の仕方も、明らかな事実にギリギリまで気づかせない見せ方も、とにかくうまいなあと感心しました。

 あ、スーザンの娘だけは比較的真人間でした。海外ドラマにはよくこういうよくできた娘が出てくる。Lie to Meとかキャッスルとか名探偵モンクとか。

 シーズン2を観始めましたが、新キャラも出てきていい感じです。



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テーマ : 海外ドラマ(欧米)
ジャンル : テレビ・ラジオ

サロゲートを観た

 


 あらすじ。近未来。サロゲートという遠隔操作ロボットが普及して人間は自宅に引きこもり、サロゲートを操作して、すべての体験はサロゲート越しに行われる、という社会。自己にも犯罪にも巻き込まれないから絶対安全、という触れ込みだが、サロゲートを破壊し、操縦者の脳を破壊する殺人が相次ぐ………という設定より何より、ブルース・ウィリスにフサフサの頭髪がある事の違和感がすごい(失礼だけど)。まあ、フサフサしてるのはブルース・ウィリスのサロゲートで、本人はくたびれきったハゲなんですが。

 何と言うか、まあ、映像も綺麗で楽しく観れました。しかし、SFとして考えると穴がありすぎてキツい。人口の98%がサロゲートを利用しているのに、それを管理してるのが太っちょの管理者一人とか、そいつが犯罪行為を止めるために平然とサロゲートと使用者の接続を遮断したり(それができるなら、それが世界最強の兵器だろ。あと、それ使えばすげー簡単に事件解決してるだろ!)、サロゲートが充電しないと使えなくて、街中に充電ボックスがあったり(バッテリだけ電池みたいに入れ替えろよ!)、1時間で好みの顔をつくれます、なんて言ってるのに、企業のセキュリティシステムがサロゲートの顔認証だったり、サロゲートを操作している人はゴーグルつけて無防備になるのに、誰も自分の身を守る工夫をしてないとか、何かもう矛盾をつつくときりがないのですが、つくってる側もたぶんそういうディテールを楽しむ映画じゃないから!と開き直ってるのだと思うので、そは気にせず観ました。

 全体のテーマを考えると、ブルース・ウィリスと奥さんの抱えている問題(息子の交通事故死)をもうちょっときちんと描いた方がいいのかなと思いました。
 こういう、完全に人が直接他者と接する機会が殆どない社会、機械を通して、人種、年齢、性別を含め、どんな人間にもなれる社会で何が起こるのか、というのは、考え始めたら描ける事は無限にあって、かなり絞って描いているんだけど、それでも2時間では描ききれなかったなあ、という印象です。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

字幕か吹き替えか

 
 字幕作りの苦労に関するニュース記事を読みました。漢字が読めない、字幕を追い切れない若者が急増しているとか、『ソ連って何ですか?』、『ナチスって何ですか?』のように常識と思われていた言葉が通じない若者が増えたために字幕から吹き替えにシフトせざるを得ない、と言うような事のようです。
 まあ要するに『近頃の若者は……』みたいな年寄りくさいぼやき記事なんですが、若者の常識がなくなったんじゃなくて、何を常識とするかの基準が変化しているだけなんじゃないかという気もします。30年前はソ連とかナチスとかは今よりは30年分記憶に新しい、というか、常識として現役の言葉で、映画にもよく出てきていたでしょうが、いまはそれらの言葉が日常とか物語の文脈に出てくる頻度は減っている気がするので。あと、昔みたいに『ソ連=アメリカの敵』『ナチス=悪党』みたいな単純な図式ではなくなっているというのもあると思います。まあ、本当に若者の大多数が単語として『ソ連』とか『ナチス』という言葉自体を知らないのだとしたらそれは問題ですが、ごく少数の極端な例を挙げて若者全体を批判するのは筋が違う気がします。

  さらに言うなら、字幕が追い切れないのは若者がバカになったからじゃなくて、作中の会話が早くなったからじゃないでしょうか。最近よくアメリカのTVドラマを観るのですが、45分程度の時間の中でものすごい量の情報を会話の中に織り込んで説明しつつ、飽きさせないように常に3つくらいの物語が平行して展開していて、時間あたりの会話量、理解しなければいけない情報量は30年前のドラマの数倍になっていると思います。早口の会話が多い上に画面の情報量が多すぎて字幕に目をやる暇がないのだから、字幕が追えるわけがないです(まあ、全部が全部そのなに忙しいものばかりではないですが)。

 僕も最近までだいたいの映画やドラマは字幕で観ていましたが、HEROESの日本人(の役をしている中国人とか日系人)の日本語がひどさに耐えられなくて吹き替え版を試してみましたが、字幕に比べると吹き替えの方が圧倒的に語数が多いし、分かりやすかったです。
 外人が日本語を話す不自然さとか、声質の違和感はどうしてもあるので、タイトルによって字幕にしたり吹き替えにしたりしていますが、吹き替えも悪くないなあと言う気になりました。
 そもそも、画面を観なければならない時間の何割かを文字を読む事に取られてしまうと、制作者が画面から読み取って欲しいと思って配置したものの意図が伝わらなかったり、意味が変わってしまう気もしますし。字幕自体が吹き替えの設備がなかった時代の応急措置みたいなところから生まれてきた手法なので、字幕という考え方そのものを考えた方がいいのかもしれません。

 まあ、英語が聞き取れるようになるのが一番なのですが………。

テーマ : 映画関連ネタ
ジャンル : 映画

チリンの鈴!!

 
 先週の伊集院のラジオで、『チリンの鈴』というアニメの話をしていました。
 なんか、チリンという羊の子供が狼に親を殺されて、復讐できる力を得るために、その狼に弟子入りして、力をつけるうち次第に怪物になっていくという、なんともいえない話で、子供時代の伊集院がそれを観た時の話をしていたのですが、まあ、へーそんなのがあったのか、と思って聴いていたのですが、今、何の気なしにその回のラジオを聴き直していたら、突然、狼のウォーに弟子入りしたくてウォーのあとを追って崖を登るチリンとか、凶暴化して頭に角が生え始めるチリンの映像が脳内にもりもりと再生されて、『俺は子供時代にチリンの鈴を観ている!!』という事を思い出しました。
 確かに、やりきれない気持ちになった記憶があります。

 しかし人間の記憶って不思議だなあ。

テーマ : 日記とアニメ・マンガ関連ごちゃまぜ
ジャンル : アニメ・コミック

プロフィール

安倍吉俊

Author:安倍吉俊


イラストレーター。漫画集『回螺』、画集『垓層宮』発売中。
ガンガンONLINE『リューシカ・リューシカ』連載中。
代表作『lain』『NieA_7』『灰羽連盟』『TEXHNOLYZE』
Macユーザー。カメラと自転車好き。爬虫類と魚を飼育中。
何かありましたらabetc*mac.comまで(*を@に変えてください)。

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